お泊りデイサービスは、名前の通り通常のデイサービスとは違い、夜間帯も高齢者の方を短期的に預かり、衣食住を提供するサービスを指す。なので、お泊りデイサービスへの転職を考えている場合は、通常のデイサービスと異なる点を十分に理解しておく必要がある。デイサービスと異なる点は3つ、夜間帯の勤務が存在する、寝泊まりする場所はあくまで簡易的な設備である、宿泊にかかる費用は介護保険点数を使うことができないが挙げられる。
まず1つ目の夜間帯の勤務が存在するという点。デイサービスと名前はついているもののお泊りデイは付帯業務として通常のデイサービス業務である送迎やレクリエーション、食事介助の他に見回りや投薬介助などの夜間業務が発生する。そのため、日勤帯のみの勤務しかできない方は雇用することができない場合が多いので、勤務時間には事前に注意が必要である。2つ目は個室がないため、寝泊りする場所はあくまで簡易的な設備であるという点。お泊りデイサービスは介護保険点数の減算により、通常のデイサービス事業だけでは運営が難しくなった企業が行う事が多い。そのため、他の住居系施設と異なり、ベットなどは簡易的なもので、仕切りもついたてなどの最低限のものを使用する場合が多いため、夜勤経験者でもその設備の違いに驚くことが少なくない。3つ目の宿泊にかかる費用に関してだが、お泊りデイを使用する場合、その殆どが利用者の実費異負担となる。そのため、金銭面でのトラブルに職員が巻き込まれやすいといった点があるため注意が必要である。