お泊りデイサービスとは、介護保険で通っているデイサービスの延長でそのまま自宅に帰宅せずに宿泊できるサービスのことである。介護保険の対象外なので自費負担になるが、急な用事ができて介護できない時、介護する家族がリフレッシュしたい時などに多く利用されている。介護保険ではショートステイや宿泊サービスがある介護施設が利用できるが、利用者がいっぱいでなかなか予約が取れないのが現状である。したがって、お泊りデイサービスの施設数は増えつつあるのだ。世の中での需要が高まっているために、お泊りデイサービスの事業者への転職を考えている介護従事者も少なくない。お泊りデイサービスの勤務形態は、夕方から翌朝までとなる。厚生労働省の指針で宿泊時の定員は最大で9人であるため、職員が一人から二人で夜勤を行うのが一般的だ。
お泊りデイサービスの事業所に転職する際、特に臨機応変に要介護者に対応できる能力が求められる。性格や身体的不具合など1人1人の要介護者によって異なるために、それぞれが楽しく過ごせるように配慮する必要があるからだ。状況判断を間違えてしまうと、要介護者に不安や不満を与えてしまうことになる。したがって、それぞれの性格を考慮して柔軟な対応ができることが求められる。また、お泊りデイサービスではコミュニケーション能力も求められる。身体介護が主な仕事だが、利用者と積極的にコミュニケーションをすることで日頃の不安を解消できるからである。